相見積もりは必ずやるべき?メリットや注意点を解説!

公開日:2024/10/15

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相見積もりは、複数の業者から見積もりを取ることによって最適な選択をするための重要な手法です。相見積もりすると、価格やサービス内容を比較し、コスト削減や品質向上を図れます。しかし、相見積もりには注意点もあります。今回の記事では、相見積もりのメリットと注意点についてくわしく解説します。

相見積もりとは?

相見積もりとは、特定のプロジェクトやサービスにおいて、複数の業者や会社から見積もりを取得し、その中からもっとも適したものを選ぶ手法です。

とくに注文住宅を建てる際に、相見積もりは重要であり、多くの施主が取り入れています。注文住宅を建てるプロセスは、まず施行会社とどのような家にするか、予算内で実現可能な範囲を話し合い、具体的なプランを形にしていくことから始まります。

しかし、施行会社には多種多様な選択肢があり、たとえばハウスメーカー、工務店、設計事務所など、依頼先によって提供されるサービスや費用が大きく異なる場合もあります。

したがって、どこの会社に依頼するかを決定する際には、ひとつの会社に絞る前に、複数の会社に同じ条件で見積もりを依頼し、それぞれのプランや費用を比較するのが重要です。このプロセスを相見積もりと呼び、最適な施行会社を選ぶための有力な判断材料となります。

相見積もりがもたらす3つのメリット

注文住宅を検討する際、相見積もりを取るのは非常に重要です。

ここでは相見積もりによって得られるメリットについて解説します。

値引き交渉が有利になる

相見積もりを取ると、価格の相場を理解しやすくなります。

複数の見積もりを比較すれば、価格差や条件の違いが明確になり、見積もりの情報をもとに交渉を進めるのが可能です。「他社はこれだけ安かった」と具体的な金額を提示すると、住宅会社も競争心を持ち、値下げに応じやすくなります。

とくに、契約前の段階で値引き交渉を行うと成功しやすいでしょう。契約後に値引きを要求しても、交渉の余地が少なくなるため、タイミングが重要です。

こだわりポイントが明確になる

相見積もりを通じて家づくりにおけるこだわりポイントが明確になります。

各社の見積もりには、デザインや設備の仕様に関する提案が含まれており、それぞれの会社がどんなアプローチを持っているかが分かります。同じ条件であっても、各社がどんなプランを構築するかの違いが見えてくるため、提案内容の質や独自性を評価できるようになります。

さらに標準仕様やオプションの内容も見比べると、自分が本当に求めている設備やデザインが浮き彫りになります。また、詳細な見積もりを出してくれる会社は、契約後に追加の項目が少なく、予算管理がしやすくなります。

結果として、後から「もっとこうすればよかった」と後悔することが減ります。

失敗のリスクを減らす

注文住宅は大きな投資であり、建てた後に後悔するのは避けたいものです。

複数の会社から提案を受けると、自分に最適なハウスメーカーを見つけやすくなり、最終的な決断に対しても自信が持てるようになります。自身の要望が本当に実現可能かどうかを確認することも可能になります。

また、複数の選択肢を検討すると、見落としていた重要なポイントに気付けるため、満足度の高い家づくりが実現します。

相見積もりの意外なデメリット

相見積もりを行うのは必ずしもメリットばかりではありません。

相見積もりのデメリットも確認してみましょう。

同条件にするのが難しい

異なるハウスメーカーや業者に見積もりを依頼しても、それぞれが異なる部材や工法を使用しているため、すべての条件を完全に統一するのは困難です。

同一条件にするための努力がかえって混乱を招き、相見積もりの本来の目的である「公平な比較」を難しくするのもあるでしょう。

比較に時間やコストがかかる

複数の業者に見積もりを依頼すると、単純に時間がかかるだけではなく、ガソリン代や交通費などのコストも追加されます。

また、条件に変更が生じた場合、見積もり書の修正依頼が発生し、都度時間がかかるため、最終的に決定するまで長引く可能性があります。結果的に相見積もりの過程が長期化し、手間が増えてしまうのも考えられます。

断るのが大変

相見積もりを取ると、最終的に一部の業者に断りを入れる必要がありますが、断るのが心理的な負担になる場合があります。

多くの場合、業者側は契約を取りたいと考え、強く説得してくる可能性が多いため、断る際に気まずさを感じたり、申し訳ない気持ちになるときもあるでしょう。このような状況では、依頼者がはっきりと断る意思を示さなければならず、心構えが必要です。

相見積もりをする際のマナーとは

相見積もりは複数のハウスメーカーから見積もりを取り、最適なプランやコストを比較するため重要なプロセスです。

しかし、相見積もりの際は、いくつかのマナーを守るのが大切です。

事前に伝えておく

もちろん義務ではありませんが、相見積もりをすることを事前に伝えると、信頼関係の構築に役立ちます。

ハウスメーカーとの今後の長い付き合いを考えると、相手に誠実さを示すのが大切です。

見積もりに期限を設ける

見積もりに期限を設けるのもマナーです。

すべての見積もり書がそろわないと比較が難しく、相見積もりの意味がなくなります。通常は一週間程度の期限を設定するのが一般的で、期限を設定すると、互いに効率的に次のステップに進めます。

断りの連絡は早めに!

検討の結果、選ばなかったハウスメーカーには早めに断りの連絡を入れるのが大切です。

連絡方法は、相手の時間を取らないためにもメールか電話が適しています。断る際には、理由をシンプルに伝え、時間や労力をかけてもらったことへの感謝を述べると、相手に好印象を与えられます。

まとめ

注文住宅の相見積もりは、価格交渉を有利に進め、こだわりポイントを明確にし、失敗のリスクを軽減するために非常に効果的です。もちろん、最初に気に入ったハウスメーカーが予算内で理想的なプランを提供してくれる場合、相見積もりを行わなくてもよいでしょう。しかし、多くの場合、予算オーバーとなるケースがあるため、そうなった場合は他の会社でも同様に予算を超えるのか、あるいは予算内でよりよいプランを提案してもらえるのかを確認する意味でも、相見積もりは非常に有効といえます。

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