見積もりと請求額が違う?住まいの見積もり書のチェックポイント

公開日:2024/09/15

長野 住まいの相談窓口 見積もり

見積もり書には、工事内容や費用の内訳などが書かれています。しかし、見積もり書を確認した際、実際の請求額と異なることがあると心配になりますよね。多額の費用がかかるからこそ、不明点があればきちんと理解しておきたいものです。本記事では、トラブルを未然に防ぐため、見積もり書のチェックポイントをお伝えします。

注文住宅の見積もりについて

見積もりとは、建物本体の工事とそれに付随する工事の金額を示す書類のことです。見積もり書には、具体的な工事内容やそれぞれにかかる金額が詳細に記載されています。どのような項目があるのか下で解説します。

建物本体の工事

建物本体の工事とは、基礎工事、大工工事、外壁工事、内装工事など、直接建物を作るのに必要な工事のことを指します。これらは家の骨組みや外観、内部の仕上げに関わる重要な作業です。

建物に付属する工事

一方で、建物に付属する工事としては、足場工事、仮設工事、電気工事などが挙げられます。また、地盤が弱い場合には、地盤改良工事も必要になることがあります。これらの工事も全て見積もり書に記載され、総合的な金額が示されます。

見積もり書に含まれない費用と金額差について

じつは見積もり書と実際の請求金額が異なることは珍しくありません。その理由は、見積もりは工事開始前の予測にもとづいて作成されるため、現場の状況や予期せぬ事態により追加費用が発生することがあるからです。

たとえば、想定より地盤が弱く追加工事が必要になったり、物価の変動で価格が上がるケースが考えられます。見積もり書が古いと、選定していた建材が廃盤になっていて、追加の費用が発生する場合もあります。

また、見積もり書には、土地購入費用、外構工事費用、住宅ローンの手数料、登記費用などは含まれません。これらの費用は別途、資金計画書という形で提示されるのが一般的です。

概算見積もりと詳細見積もりをもらえるタイミングは異なる

注文住宅を建てる際に欠かせないのが「概算見積もり」と「詳細見積もり」です。これらはそれぞれ異なるタイミングで取得することができ、各段階での役割も異なります。ここでは、これらの見積もりをどのタイミングで取得するべきかを具体的に解説します。

概算見積もりをもらうタイミング

概算見積もりは、建物の大まかな金額を把握するためのもので、初期段階で提供されることが一般的です。初回の間取り提案後に、まだ細かい仕様が決まっていない段階でも、標準仕様に基づいた概算見積もりを依頼することができます。

この段階では、間取りの設計図に基づいたおおよその金額を示してもらえます。また、もし具体的な間取りがまだ決まっていなくても、資金計画を立てるために坪数やかんたんな要望を伝えれば、概算の金額を教えてもらえることもあります。

このとき提示される金額はハウスメーカーの標準的な価格にもとづくもののため、あくまで目安として考えましょう。このような概算見積もりは、資金計画や予算の目安を把握するために非常に重要です。

詳細見積もりをもらうタイミング

一方で、詳細見積もりは間取りの打合せが進み、仕様や設備が確定したタイミングで提供されます。ここでは、希望する仕様やオプションがすべて反映された見積もりが出されるため、最終的な費用をより正確に把握することができます。詳細な見積もりをもらうことで、実際に採用したい仕様や設備に基づいた費用を確認できるため、契約後の追加費用や増額のリスクを減らすことができます。

また、会社によっては、見積もりを出す前に仮契約や申込金を求められることがあります。これにより、より本格的な検討に入るための前提が整うわけですが、この点について事前に確認しておくことが重要です。こうした準備を怠らず、詳細見積もりをもらうタイミングを見極めることが、後々のトラブルを避けるためにも大切です。

見積もり書のどこをチェックすべきなのか

注文住宅を建てる際の見積もり書は、予算管理やトラブル回避において重要な役割を果たします。見積もり書をしっかりと確認することで、後々の問題を防ぐことができます。ここでは、二階建てや平屋に関わらず、見積もり書のチェックポイントを3つご紹介します。

仕様の反映状況を確認する

見積もり書に前回の打ちあわせの内容がきちんと反映されているか確認しましょう。注文住宅では、内外装の種類や設備のグレードアップなど、多くのオプションを選択できます。

見積もり書にこれらの仕様が正確に反映されていなければ、後から「言った・言わない」の問題に発展するかもしれません。仕様変更の有無などは必ず確認し、トラブルを未然に防ぎましょう。

前回の見積もりと比較する

新しい見積もり書を受け取ったら、前回の見積もり書と比較し、金額がどれだけ変動しているかを確認しましょう。とくに間取りや設計を変更すると、工事ごとの費用が増減することがあります。

もし金額が大幅に変わっていたら、その理由を確認することが大切です。これにより、予期せぬコストの発生を防ぎ、コストパフォーマンスのよい間取り作りにつながります。

自分の希望が反映されているかを確認する

見積もり書に記載されたプランが自分の希望に合致しているかを確認しましょう。たとえば、吹き抜けやバルコニーが含まれている場合は価格が上昇するため、延床面積だけで判断せず、見積もり書にこれらの要素が正しく反映されているか確認しましょう。

また、家の形状や屋根の形状も価格に影響を与えます。真四角の家よりも複雑な形状の家の方が高価になることが一般的です。屋根の形状に関しても、一般的に片流れ屋根や切妻屋根、寄棟屋根の順で価格が高くなるので、希望する屋根の形状が反映されているか確認してください。

まとめ

注文住宅の価格を比較検討する際には、見積もり書を細かくチェックしましょう。見積もり書は、建築費用を把握するための重要な書類ですが、実際の費用と一致しない場合もあります。概算見積もりと詳細見積もりを適切なタイミングで取得することも大切です。

また、建築費全体の予算を考える場合は、見積もり書だけではなく、資金計画書も参考にする必要があります。最新の見積もりを取得し、資金計画書を活用することで、計画的な家づくりを進めることができるでしょう。

見積もり書をチェックすることで、予算内で理想の住まいを実現し、無駄な費用を抑えることができます。慎重にチェックを行い、納得のいく家づくりを進めましょう。

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