「子どものためにも安定した生活環境を手に入れたい」という親御さんは多いでしょう。たしかに、ひとり親家庭で家を購入することは、将来の安定や家族の安心をもたらす重要な選択です。しかし、経済的な負担や長期的な返済計画には十分考慮する必要があります。本記事では、家購入のメリットや購入時に注意すべきポイントをくわしく解説します。
ひとり親家庭で家を建てるには?
ひとり親家庭、とくに母子家庭では、仕事と育児、家事をひとりでこなす必要があるため、働く場所や働き方に制限がかかる場合が多く、結果的に、収入面で不安を抱えるのも少なくありません。
したがって、「家を建てるのは難しいのではないか」と考える人も多いでしょう。しかし、母子家庭でも家を建てられます。厚生労働省の2021年度の調査結果によると、母子世帯の36.7%が賃貸住宅に住んでおり、34.4%が持ち家に居住しています。
そのうち、「母本人の名義の持ち家」に住んでいる世帯は15.9%となっています。つまり、ひとり親家庭でも一定数が自分名義の家を持っているという事実があります。では、ひとり親家庭で家を建てるにはどのような手段があるのでしょうか。以下で解説します。
住宅ローンの利用
多くの人が家を建てる際に利用するのが住宅ローンです。
しかし、ひとり親家庭の場合、収入がひとり分に限られるため、審査が厳しくなるのがあります。したがって、事前に収入証明や返済能力を確認し、可能であれば頭金を多めに用意すると、審査のハードルを下げられるでしょう。
また、一部の金融機関では、ひとり親家庭向けの優遇措置がある場合もあるため、ひとり親家庭向けの優遇措置を活用するのもひとつの方法です。
公的支援の活用
地方自治体や国から提供される支援策も活用できます。
たとえば、低所得者向けの住宅取得支援やひとり親家庭向けの住宅購入助成金などが存在します。公的支援を利用すると、住宅購入の際の初期費用を軽減できます。
また、自治体によっては、住宅ローンの利子補給制度がある場合もあるので、自分の住んでいる地域でどのような支援が受けられるかを調べてみるとよいでしょう。
予算にあった住宅選び
家を建てる際には、自分の予算に合った住宅を選ぶのが重要です。
土地の価格や建物の規模、仕様によってコストは大きく異なります。無理のない返済計画を立てるためには、必要最低限の設備や仕様に絞り、コストを抑えるのが大切です。また、将来的な家族構成の変化やライフスタイルの変化を考慮し、必要なスペースや間取りを計画するのも重要です。
実家との協力やシェアハウスの活用
実家が近くにある場合、実家との協力を得ながら生活すると、育児や家事の負担を軽減し、収入の安定を図れます。
また、シェアハウスなどを利用して、ほかの家庭と共同で生活すると、家賃や生活費を分担しながら暮らす方法もあります。
ひとり親家庭で家を建てるメリット
ひとり親家庭が家を建てることには、いくつかの大きなメリットがあります。
まず第一に、自分の資産として不動産を所有できる点です。賃貸住宅に住む場合、家賃を払い続けても最終的には何も残らない一方で、家を購入すれば、月々のローン返済が終わる頃には自分のものとして資産を持てます。
また、長期間住む場合、家を持つのは賃貸よりも金銭的負担が少なくなる可能性があります。ローン返済が完了すれば、固定資産税やメンテナンス費用などはかかるものの、家賃を支払い続ける必要がなくなるため、老後の生活費の負担が軽減されます。
さらに、ひとり親家庭にとって大きな利点となるのは、団体信用生命保険(団信)の存在です。住宅ローンを組む際に多くの金融機関が団体信用生命保険への加入を条件としています。
団体信用生命保険に加入していれば、万が一、親に何かあった場合でも、残された子どもが住宅ローンの返済から解放され、心置きなく住み続けられるでしょう。
ひとり親家庭で家を建てる際の注意点
ひとり親家庭が家を建てる際には、いくつかのポイントに注意するのが必要です。
間取りの選定
間取りの選定は重要なポイントのひとつです。とくに親と子どもの2人暮らしの場合、広すぎる家を建てると、使わない部屋ができてしまい、無駄なスペースが発生する可能性があります。
家を建てる際には、現在の家族構成だけではなく、将来の変化を見越した適切な間取りを選ぶのが大切です。
周辺の住環境
住環境の確認も怠ってはいけません。
家を建てる場所が保育園や小中学校、病院といった生活に必要な施設から遠く離れていると、日常生活が不便になる可能性があります。とくに子育て中の家庭では、これらの施設が近くにあることが大きなメリットとなります。住環境は、家を建てる際の立地選びにおいて最も重要な要素のひとつです。
かんたんに手放せない
さらに、家を建てるには賃貸生活とは異なるリスクをともないます。
たとえば、一度家を建てると、かんたんに引越しをするのが難しくなるため、長期的に住み続けるのを前提とした計画が必要です。また、固定資産税や修繕費といった維持費も、毎年の家計に影響を与える可能性があります。前述の維持費を見込んで、無理のない予算設定を行いましょう。
現在の年収や勤務形態、貯蓄額、将来の家族構成の変化など、長期的な視点で判断するのが重要です。また、住宅ローンを組む際には、無理なく返済できる範囲での借入額を設定し、予期せぬ支出にも対応できるような資金計画を立てることが求められます。
家探しのタイミング
家探しのタイミングも重要です。
健康状態が悪化すると、団体信用生命保険(団信)への加入が難しくなり、万が一の際に子どもが住宅ローンの債務を引き継ぐリスクが生じます。団信に加入しない場合は、民間の生命保険などで代替の保障を確保するのが大切です。
まとめ
ひとり親家庭で家を建てるのは、確かにかんたんではありませんが、適切な計画と支援を活用すれば可能です。公的支援や金融機関の優遇措置を上手に利用し、自分のライフスタイルにあった無理のない計画を立てると、ひとり親家庭でも心置きなく家を持てます。ひとり親家庭が家を建てる際には、間取りや住環境などの注意点を踏まえて慎重に計画を進めると、心置きなく暮らせるマイホームを実現できるでしょう。
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引用元:https://www.sumai21.net/
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